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名古屋人ランナーのご当地な日々

走った自分へのごほうびとしてご当地スイーツ&グルメを食べまくる、ダメダメな40代ランナーの日常。

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名古屋のご当地作家・森博嗣はまずエッセイを読もう!

作家さんや漫画家さんの中には、作品に地域色が豊かというか、自分の生まれ育った土地や現在住んでいる土地をよく舞台にする方々がいますね。

例えば伊坂幸太郎や荒木飛呂彦は仙台を舞台にすることが多いですし、山村美紗の作品の多くは京都ものです。
名古屋で言えば、漫画家では鳥山明。「ドラゴンボール」では特に地域色は感じられませんが、「Dr.スランプ」は名古屋弁や名古屋のご当地ネタの嵐のような作品でした。

そして、作家の中で名古屋色が豊かなのは、まあ圧倒的に清水義範なんですが、最近では推理・SF作家の森博嗣の台頭も著しいと思います。


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この方は元々名大(名古屋大学)の先生ですので、S&Mシリーズ、Vシリーズなどの推理物のシリーズに登場する「那古野市の国立N大学」は間違いなく名大です。関係ないですが、今「めいだい」と入力して真っ先に「明大」と変換されたことに若干イラッとしました。(^_^#)

そもそもデビュー作「すべてがFになる」の舞台となった妃真加島も、三河湾の日間賀島ですし、よく登場する「私立C大学」はおそらく中部大学でしょう。

「理系ミステリ」と銘打たれているだけあって、話の本筋は最新の科学的知識やテクノロジーも取り入れた隙のない論理構成が特徴ですが、それとは関係なく、名大近くの四谷通にあるビル外壁のゴリラ像や、「テニスコートが2面取れるほど幅が広い」千早の交差点など、地元民なら「ああ、あそこか~」とついニヤリとしてしまうような風景描写が入っていたりします。


それが特に顕著なのが、自伝的作品、というかむしろエッセイ?の「水柿助教授シリーズ」全3巻(幻冬舎)と、対談本?「森博嗣の浮遊研究室」全5巻(メディアファクトリー)です。
推理物のシリーズや映画にもなった「スカイ・クロラ」などのSFは敷居が高くてちょっと…という人に特におすすめしたい本です。


おすすめエッセイ「水柿助教授」と「浮遊研究室」
 
水柿助教授シリーズは、大学卒業後、まず三重大学の先生になり、その後名古屋大学に移り、実験に趣味にと忙しくしているうちに小説家としてデビューするまでの、妙に理系的でマニアックな日常や考察を綴っている本です。

最初の方は三重大のある津市が舞台になっているのですが、津の街についての詳しい描写が身も蓋もなさ過ぎて面白いです。津市在住の人に見せたら怒りながら笑っていたぐらいに的確です。


一方、「森博嗣の浮遊研究室」は、身の周りでちょっと気になることや科学的な疑問について、森博嗣が3人のレギュラーメンバーと対談するという形式をとった、言ってみれば変則的なショートエッセイ集のようなものです。

一つ一つの項目は短い上に、話題は理系に偏っていますが(何しろメンバー4人中、森博嗣を含む3人が理系なので)、わりと文系にも取っつきやすいように噛み砕いてくれていますし、軽妙なボケとツッコミで構成された理系漫才とでもいうべき構成なので、気軽に読めて何となく科学的知識を身に着けた気分になれます。

そして、このレギュラーメンバーの名前がすごい。「車道栄」「御器所千種」「上前津伏見」これ全部、名古屋の地下鉄の駅名の組み合わせです。
巻末に名古屋の名所紹介が入っている巻もありますし、ところどころにさりげなく挟まれている名鉄百貨店のナナちゃん、大須商店街といった地域ネタや、名古屋弁を使っている箇所を見つけ出してニヤリとする楽しみもあったりします。 

   
文系読者でもOK! 森博嗣ワールドへの取っ掛かりとして
水柿助教授シリーズにしろ浮遊研究室にしろ、文系人間にとっては、理系の人の頭の中ってこうなってるのね…と新鮮な気分になれるというか、ちょっと新しい視野が開けそうな雰囲気の本です。これらの本を読んだ後なら、推理物とSF作品のハードルがだいぶ下がるのは間違いありません。 
 
私自身、最初にS&Mシリーズを読んだ時には、理系だから難解ということは全然ないんですが、登場人物の言動・行動がド文系人間から見ると取っつきにくくて、最初はちょっと敬遠していました。それが、「浮遊研究室」で「うちのぬいぐるみは普通にしゃべる」とか「ぬいぐるみを洗うと型崩れするのは深刻な社会的問題」などという発言を読んで一気に親しみが増しました(最悪な理由で親近感を持たれとる…)。

そうなってみると、最初は取っつきにくいと思っていた超・理系的姿勢も、どんな問題に対してもきちんと分析した上で明確な結論を出してくれる、という安心感と頼りがいに変わっていき、作品がどんどん面白く読めるようになりました。
これが「あばたもエクボ」という現象でしょうか(たぶん違います)。


図書館などにもよく置いてありますので、とりあえず1~2ページでも試しに読んでみてくださいね♪


※関連記事:ノーベル賞も取ったし名古屋の大学でドラマを作ろうぜ
↑「すべてがFになる」がドラマ化した記念♪

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けだま
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女性
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マラソン、食べ歩き、読書
自己紹介:
マラソン歴…約3年。
年齢…40代。
目標…サブ4.5!
名古屋ウィメンズマラソン2015のPRランナーとして始めたブログです。
2016年大会では年齢制限が厳しくなったため(悲)PRランナーになれませんが、引き続きマラソン・スイーツ・ご当地キャラなどの名古屋情報をアップしていきます。

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