名古屋人ランナーのご当地な日々
走った自分へのごほうびとしてご当地スイーツ&グルメを食べまくる、ダメダメな40代ランナーの日常。
名古屋人を煽っているという噂のラノベを読んでみた
- 2014/08/29 (Fri) |
- 本・映像作品(名古屋関係) |
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最近、名古屋をテーマにしたライトノベルがあることを知りました。石原宙「8番目のカフェテリアガール」1~2巻(集英社スーパーダッシュ文庫)です。
やれ「文化不毛の地」と言われ、名古屋飛ばしに遭い、踏んだり蹴ったりの逆境の中で苦節十数年(誰の?)、ついにラノベの舞台にまでなるとは名古屋も意外とやるでにゃーか! と喜んだのは早計でした。
この本では、ネット上では「名古屋人に喧嘩を売っている」という評判だったのです。
正直、おばさん40代ですのでライトノベルってなじみがありません。ですが、名古屋を煽る内容ということなら、たとえ若い人向けの本だろうと検証しないわけにはいかないでしょう。名古屋ウィメンズマラソンのPRランナーともなれば、名古屋の看板を背負う親善大使のようなものなのですから!(※ただの一般人です)
あらすじ
名古屋に生まれながら、重度の味噌アレルギーのために東京へ逃げ出した男子高校生・米田シロは、8つの店がしのぎを削る学食で人気最下位の喫茶店「満天」でバイトしているが、この学食は強豪店が弱小店を駆逐したり吸収合併したりが日常茶飯事の修羅の国。憧れの店長の娘のため、閉店に追い込まれそうな満天を立て直そうとするシロは、彼を名古屋に連れ戻そうと東京へ転校してきた重度の味噌ジャンキーの妹なごのとともに、他の店とのし烈な戦いに巻き込まれていく。
…というわけで、内容は少年漫画風のお料理バトルものといった感じで、内容は普通に面白いです。テンポのいい会話、やたらテンションの高いツッコミ、ぶっとんだキャラ造形、ふんだんに詰め込まれたギャグや小ネタなど、ついつい引き込まれて最後まで読んでしまうスピード感です。
さらに、ページをめくるごとに各見開きに小見出しが入っている親切な構成です。読みやすくていいですね!
主人公の米田シロ(どう考えてもコメダ珈琲店のシロノワールから来てますね、このネーミング)は平凡な男子高校生ながら、いつの間にか周りの女生徒たちに好かれていくハーレム的要素もあるのですが、よくある「ヤレヤレ系主人公」のようなウザさはありません。
平凡なりに努力をおこたらず、普段は少し気弱でも好きな人や大切な仲間のためには勇気を振り絞り、体を張り、周りへの気遣いもあるとなれば、お料理バトルを通して深くかかわった女の子からは好かれても不思議はないです。なかなか好感の持てる主人公です。
あと舞台は名古屋ではなく東京でしたが、めくるページめくるページ、とにかく怒涛のような名古屋ネタ。主人公たちがいざという時に危機を乗り越えるのも名古屋精神によるものですし、コメダ珈琲店や名古屋おもてなし武将隊などの地元名物についての紹介ページまであります。
これはもう名古屋が舞台と言っても過言ではありません。(過言です)
ですが、その描写のしかたが問題です。これでもかとばかりに名古屋に対する偏見と誤解を助長するような書き方なのです。
そもそも、見出しからしてこんな感じですし。
名古屋描写のウソとホント
確かに名古屋は、日本第三の都市と言いつつも微妙に田舎臭いのは否定できませんし、独特の食文化や風習もあります。だけど、そんなのはたいていの地方都市に言えることじゃないですか!?
ささいな差をあげつらって魔都魔都と連呼しないでください。これでは名古屋は、他地域から孤立し、高度にガラパゴス化した人外魔境としか思えません。
まあ一応、この本の名古屋描写も嘘や誇張ばかりではありません。以下のように正確な情報もあります。
あらすじ
名古屋に生まれながら、重度の味噌アレルギーのために東京へ逃げ出した男子高校生・米田シロは、8つの店がしのぎを削る学食で人気最下位の喫茶店「満天」でバイトしているが、この学食は強豪店が弱小店を駆逐したり吸収合併したりが日常茶飯事の修羅の国。憧れの店長の娘のため、閉店に追い込まれそうな満天を立て直そうとするシロは、彼を名古屋に連れ戻そうと東京へ転校してきた重度の味噌ジャンキーの妹なごのとともに、他の店とのし烈な戦いに巻き込まれていく。
…というわけで、内容は少年漫画風のお料理バトルものといった感じで、内容は普通に面白いです。テンポのいい会話、やたらテンションの高いツッコミ、ぶっとんだキャラ造形、ふんだんに詰め込まれたギャグや小ネタなど、ついつい引き込まれて最後まで読んでしまうスピード感です。
さらに、ページをめくるごとに各見開きに小見出しが入っている親切な構成です。読みやすくていいですね!
主人公の米田シロ(どう考えてもコメダ珈琲店のシロノワールから来てますね、このネーミング)は平凡な男子高校生ながら、いつの間にか周りの女生徒たちに好かれていくハーレム的要素もあるのですが、よくある「ヤレヤレ系主人公」のようなウザさはありません。
平凡なりに努力をおこたらず、普段は少し気弱でも好きな人や大切な仲間のためには勇気を振り絞り、体を張り、周りへの気遣いもあるとなれば、お料理バトルを通して深くかかわった女の子からは好かれても不思議はないです。なかなか好感の持てる主人公です。
あと舞台は名古屋ではなく東京でしたが、めくるページめくるページ、とにかく怒涛のような名古屋ネタ。主人公たちがいざという時に危機を乗り越えるのも名古屋精神によるものですし、コメダ珈琲店や名古屋おもてなし武将隊などの地元名物についての紹介ページまであります。
これはもう名古屋が舞台と言っても過言ではありません。(過言です)
ですが、その描写のしかたが問題です。これでもかとばかりに名古屋に対する偏見と誤解を助長するような書き方なのです。
そもそも、見出しからしてこんな感じですし。
名古屋描写のウソとホント
確かに名古屋は、日本第三の都市と言いつつも微妙に田舎臭いのは否定できませんし、独特の食文化や風習もあります。だけど、そんなのはたいていの地方都市に言えることじゃないですか!?
ささいな差をあげつらって魔都魔都と連呼しないでください。これでは名古屋は、他地域から孤立し、高度にガラパゴス化した人外魔境としか思えません。
まあ一応、この本の名古屋描写も嘘や誇張ばかりではありません。以下のように正確な情報もあります。
- ナゴヤアドベンチャーマラソンのスポンサー企業でもある近藤産興は、確かに何んでも貸してくれます。いつかこの会社から本物の着ぐるみを借りるのが私の夢です。(どうでもいい)
- 松坂屋の紙袋は確かに名古屋人のステータスです。ていうか、松坂屋に限らずブランドショップの紙袋とか大好きです。女性なら全国共通でそうだと思いますけどね。
- 名古屋のデパートは、中日が優勝しようが準優勝で終わろうがそもそもBクラスに転落していようが、応援セールという名目で安売りをします。
- 他地方へのお土産には坂角のゆかりが鉄板なのは間違いありません。特に黄金缶。私もよく買っていきます。
- 喫茶店のモーニングは、本当にコーヒー一杯の値段で超豪華です。小倉トーストとか茶碗蒸しとか普通についてきます。いっぺん食べに来てみやあ♪
名古屋人にとってはなくてはならないもので、午前中にお客さんが来たら「モーニング行こか~」と近所の喫茶店に案内するのが普通です。ていうか、モーニングをやらない喫茶店は、たとえカフェタナカと言えども午前中は(比較的)空いているほどです。
- 開店祝いの花飾りは、近所のおばちゃんが花を抜いて持っていくので一日持たないのも本当です。でも、むしろ花が早くなくなるほど縁起がいいんですよ!?
ですが、はっきり言って以下のような描写はいただけません。
- チューブ入り味噌は確かに一家に一本は装備されています。うちにも一本あります。
でも味噌をかけるのはおでん、トンカツ、豆腐、生野菜、ナスのしぎ焼きぐらいなものです。あと、おかずがない時にご飯に直接かけるのも意外といけます。さらに大須には鶏のから揚げに味噌だれをかけたものもあるそうです。めちゃめちゃおいしそうですね!
ですが、何にでも味噌をかけたり、あまつさえ冷やし中華にかけたりはしません! 冷やし中華にかけるのはマヨネーズと決まっています! ていうか、冷やし中華のマヨネーズって全国共通じゃないんですか!?
- 名古屋人が岐阜を植民地と思ってるなんてことはありません。庭だと思っているだけです。嘘ですごめんなさい。
- 結婚式は、最近ではそこまで派手ではありません。特に菓子撒きは、広い庭のある一戸建てでもないと厳しいので、街中ではなかなかできません。お大尽&郊外が主流です。
一般の家庭では、明道町の問屋街で買える婚礼用袋菓子を引き出物に入れたり、ご近所に大量に配ったりします。
- 名古屋人は、何でも甘くしないと気がすまない病ではありません。確かにあんこは好きですよ? 上にもあるように、喫茶店のモーニングで小倉トーストは人気のあるメニューです。伊勢名物赤福も大好物です。でもコーヒーにあんこを入れるのは一般的じゃないです。うちの親はご飯にあんこ乗せて食べてましたが。
- 室伏広治だって量産型ではありません。もし量産型だったりしたら中●(自主規制)や北●●(自主規制)やロ●●(自主規制)が日本に攻めて来ても名古屋だけは安心じゃないですか。何それめっちゃ欲しい。
- スガキヤは別に世界征服とか狙ってません。コメダ珈琲店も東京侵略とか狙ってません。コメダのクリームソーダが長靴型のグラスに入っているのは事実ですが。あと、シロノワールが冷たいソフトクリームon温かいデニッシュなのも本当です。
- 喫茶マウンテンの甘口小倉抹茶スパ、甘口イチゴスパ、味噌煮込みスパは実在しますが、別に名古屋人が喜んで食べているわけではありません。ほぼ地元学生の罰ゲームと度胸試し用と化しています。幸い私は食べる羽目になったことはありませんが。
…すみません、この本に書いてあること8割方事実でした。
2巻のラストでは、妹なごのの愛する地元・名古屋が危機にさらされているという、気になる引きで終わっています。いよいよ舞台を名古屋に移し、新たな敵から地元を守るのか? 3巻の展開に乞うご期待です!!
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プロフィール
HN:
けだま
性別:
女性
趣味:
マラソン、食べ歩き、読書
自己紹介:
マラソン歴…約3年。
年齢…40代。
目標…サブ4.5!
名古屋ウィメンズマラソン2015のPRランナーとして始めたブログです。
2016年大会では年齢制限が厳しくなったため(悲)PRランナーになれませんが、引き続きマラソン・スイーツ・ご当地キャラなどの名古屋情報をアップしていきます。
年齢…40代。
目標…サブ4.5!
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